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バツイチ40代女の日記です

No.0811 少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人


不自然で印象的な言葉遣いをする登場人物。
衝動的な行動で物語の幕を開ける母。

女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ

そうしていつか娘を産んだら、こんどは自分が、女としてのすべてを裁かれる番だ

子をなさない私はずっと裁く側にいる地獄にいるのだろうか。
裁かれる側の気分は誰よりも知っている気がしている、自分を裁いてきたから。
でもそれも、そんな気がするだけだろう。
「自分が産んだ娘に」「裁かれる」
ソレはちょっと想像を絶する。自分を産んだ女を許すの許さないの考えたことはあるけども。


異常なほど美しい主人公・七竈。ソレが想い人との血の繋がりを如実に示す呪いとなっていること。
狭い田舎であること。母が奔放であること。


それらが東京に行くと薄まること。


それでも呪いが解けることはないのだろうけど、主人公、七竈が幸せになれるといいなぁと思った。
タイトルの7人の可愛そうな大人って誰だったんだろ。
母、祖父、雪風の父母、田中先生夫妻、これで6人。
他にも梅木さんや、自称七竈の父親なんかも出てくるなぁ。案外は母入らないのかなぁ。
母親は、もうどこにも行けやしないと言っていたが「いられる」のだろうか、あの狭い街に・・・。


そういえば、先日読んだ『夏の魔術』のヒロインである来夢は作中ではそんなに外見については触れられていないのに(主人公に少年に間違えられる程度)、煽り文章が「謎の美少女・来夢」みたいになっててちょっと笑った。携帯電話普及後の改訂版があるらしいのでそちらでは美少女なのかもしれないw
あ、「割と整った顔立ち」とは書かれていた。