
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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猟奇殺人の描写がちょっとグロイから苦手な人は注意が必要かも。
少女七竈と七人の可愛そうな大人と似た空気の作品だと思った。全然内容は違うんだけど、浮世離れした男女がメインで話が進む感じとか、途中で犬が出てくるのとか。
七竈の方が女の部分を刺激してきたのに対し、GOTHは殺人や猟奇的な事件が起こるのでそういう好奇心にリーチしてくる感じ。
主人公「僕」とクラスメイトの森野。二人は猟奇的な事件に引かれ情報を集めてみたり、遺体探しをしてみたり。
最初は被害者の遺体を見ても犯罪者を見ても通報する気も何をする気もないというスタンスに不快感があったのだが、そういう人たち(主人公だけかもしれない)なんだと思うと楽しく読めてきた。主人公の方がサイコパスっぽい感じ。森野は双子の姉妹(ネタバレか)がサイコパスだったのかもしれないなぁ。いつか呪いが解けるといいけどね。
ああそうか、七竈の顔が呪いであるように、森野も双子の姉妹と同じ顔というのが呪いなのだな。
大衆に紛れて犯罪を犯さずにすんでいるサイコパスの話かと思ったら、サイコパスだから人殺すことも平気でするんだよなーな感じ。
ああ、こういう話ってどこまでネタバレしていいのか分からないからこれ以上書かないでおこう。