主語がどんどん大きくなります
ご承知置き下さい。基本妄想で調べる根性がないので、間違ってるところを教えていただけると嬉しいです。
『陰陽師』を読んでてなんとなく思ったことをだらだら書く。
霊感ある人あるある的な「見えるというと周囲が怖がるので見えない振りをしている」
今の私たちは、「通常」認識してはいけないものを「幽霊」や「錯覚」などとして処理している。
それらとコンタクトをとることは「通常」あり得ない。
『陰陽師』の世界ではもうちょっと緩い感じで「人ではないもの」などが現れ、時に会話する。
まぁ「通常」ではない=「異常」だから小説になるのだろうけど。
鬼や妖物と呼ばれる、それらはなんだったんだろう。大和朝廷の理に従わぬ、まつろわぬ民というのが当時は「人ではない」ものとして処理されていたらしい。
そもそも、貴族以外は「人」として認識してなかったのだろうな。
たぶん、お約束がたくさんあるわけっしょ、貴族。
「お忍びで」とか「他人の車で」とかで夜這いにいらした殿方に廊下でばったり会っちゃうとかサイテーな使用人ということになるんだろう。そこは「見えてはいけない」し見えるような行動も慎むし、万が一見てしまったら、見えないように振る舞っていたのではないかなぁ、とか。あ、想像です。普通にもてなしてるのかもしれませんwww ふすま一枚で区切られてる世界でお忍びもなにもねーだろ、バレバレだろ、とかつて思ったことがあったのです。
「歌」に添えられた花や小物から相手の経済力から自分への思いからイロイロ「認識」できていた時代があったのだろう。衣に焚き染められた香りから、その人が誰へどんな思いを伝えようとしてるのか「認識」できていた時代があったのだろう。もうちょい最近で人形浄瑠璃の黒子は見えてはいけなかったのかもしれない。
失われた言葉というか失われた認識って感じだ。
でも、「人以外のもの」がいることを認識しているんだよなぁ。
差別の話をするとき、立場を弱者に投影して考えがちだ。
たとえば、黒人を奴隷にするなんて酷い。同じ人なのに。信じられない。
でも、白人の立場で考えてみるとこれもまた、困惑するのだろう。
想像すると、人でなし感UPするけど、人の言葉を解する家畜がある日突然人になる。
もちろん、相手も生まれたときから人でした、なんてことは理解しても、今まで人扱いしなかったことも、これから人扱いすることも、どちらも凄く大変なことだったんだろうなぁ、と。
なんというか・・・もっと抽象的に言うなら、絶対自分の方が立場が上というか立場なんか考えなくてもよい相手だったろうから。
そういう認識が200年やそこらじゃ無くなったりはしないのだなぁ。
(まつろわぬ民への差別とかあるのかなぁ? 部落差別はちょい違うと思うがこれも、長期にわたる差別だなぁ)
黒人奴隷は「人以外のもの」としてすら認識されていなかったのではないだろうか。
白人文化圏では春画展が開ける。
・・・あれ? 18歳以上400人の女性器を型取りして並べたアート「The Great Wall of Vagina」 - GIGAZINEも開催できてるな・・・。
女はどうだろう? 人になれただろうか?
「人以外のもの」の代表格かもしれないな、女。
一般的に黒人は身体能力に優れている。女性は男性に劣っている。
また、白人男性を想像する。
今まで俺が使っていた道具とも言える黒人奴隷が人になった。こいつらは自分より強いかもしれない。強力なライバルとなるだろう。気をつけないといけない。
今度は俺の子供を産ませるために娶った女が人になった。しかも、こいつらは自分より弱いことになっているので守ってやらねばならない。なんてめんどくさい!!
ストレス凄そう。
これをもうちょい主語小さくする振りして身近な男女で考えると黒人奴隷は日本では縁遠いから、女は俺の身の回りの世話をしつつ俺が望むように動けよ、ってのが基本になっちゃうんですかね。
死ぬ。
私は今見ている世界も、知覚しても認識できていないものが、沢山処理落ちしてるんだろうなぁ。
目が見えない人や耳が聞こえない人が最新医療で治ったみたいなニュースたまに見るけど、それらの人はちゃんと処理できてるのかなぁ。