スナックelve 本店

バツイチ40代女の日記です

兄、トシアキについて

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身内をネタにするシリーズ。そろそろ兄、トシアキの話をしておこうか。
トシアキはもう45を過ぎたおっさんだ。デブで、何故か*1風呂が嫌いで、脂ぎっており、髭を伸ばしている。
最大限にいいように言えば、インド映画で踊ってそうなツラをしている(腹を除く)。
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Katemangostar - jp.freepik.com によって作成された coffee 写真

素人診断で100%ADHDである(ひどい表現w)。母曰く「国が認めない障害者」。現実は母が認めない障害者である。
社会不適合→金がたまらない→病院どころではない のループにハマっており、今の所療育されたことはないし治療したこともない。
自立する気はないというかできないのだが、なんと長男だから親の面倒を見てやっている、という認識で自己正当化に成功し、パンツ一枚洗わずに堂々と実家で二部屋を使っている。
トシアキは将来のことなど考えられない。子供の頃、いつか母が死んでしまうと怖くなって眠れなくなった彼は考えることを辞めた。プラモと漫画とカードとソーシャルゲームへの課金。それで彼の給料は消える。

妹(私)が慢性的に希死念慮にとらわれているのとは対象的に、彼は絶対死にたくない、人生は楽しいという。
だが、動脈瘤で手術、脳梗塞で入院、糖尿病で闘病中である。早死してくれると悲しみで終われるので助かるなぁと思ってしまう。
なんとなく間が悪いと言うかなんというか、よく落ち着いた頃に車で事故り、さらに金がなくなる。若い頃の借金は親が肩代わりしたようで、今も結局母が払っているようなものだと思う。
神様の意地悪なのか自業自得なのか、後者だと思うのだが母は前者だと主張する。

我が家で唯一大卒であり、屁理屈だけはとても達者である。口だけにしておけばいいものを自分の正義を振りかざし、上司を殴って仕事を辞めると喚いていたようだ。
殴られる上司も相当酷いものであった、と母は言うが、当然この令和において(多分平成でも)暴力振るったやつが100%悪いのだ。
しかしながら、なぜかクビにはならず、仕事は続けられた模様。上司が訴えると騒いでいるのでいやいや頭を下げに行ったとのことであった。全くどうでもいい(笑)
言い方は悪いが、たぶん周囲に学位を持った人が少ないのだろう。力仕事だと聞いている。彼の理想と程遠い場所なのは確かなのだ。
帰省した際、俺は正社員だからとマウントしてきたが年収は300万未満と推定される。

トシアキの発言で衝撃を受けたのは
「3次元の女なんて汚い。あんなマンコに突っ込んだら俺のチンコが腐る」
である。あんなマンコに……みたことあるのか、トシアキ。お前童貞だろ? あ、同居人が同性愛者だった話をちらっと聞いたので、ちょっと違うルートで性体験があるのであろうか……。いや、それにしても……。

そう、トシアキも家を出たことがあったのだ。漫画家になると頑張り、埼玉あたりでエロ漫画家のアシスタントをしていたと聞いている。当然食えない。で、同居人と暮らしていたらしい。
相当難しい男なのだが、チンコがでかいらしく(母からの嫌な伝聞w)同居人に好評だったらしい(なんで?)。ん? あれ? そういうこと?
しかし「俺、絵を書くのは好きだけど、ストーリー考えられないわwww」と言って実家に帰った。SDガンダム系の絵が大変上手(素人目線)である。

ふたばちゃんねる二次裏住民である。嫌韓反中。兄弟揃ってネトウヨになってしまうとは情けない。
多分今頃ついフェミを叩いて喜んでると思う(オレモナー)。

兄貴はさ、生まれたときから俺が欲しい物全部持ってたんだよ。
積み木で宇宙船作ったり、ブロックでオリジナルのロボット作ったり、虫に詳しかったり、恐竜に詳しかったりさ……。ちくしょー、悔しい、いつか兄貴を追い越したい。私も両親からの期待を背負いたい。小さい頃はそんなモチベーションを持っていた気がするよ。

あ、コレ何やっても兄貴にはかなわないわ。そして別にかなう必要ないわ。こいつ、ただのクズじゃん。
そう気付いてから、やたらトシアキを馬鹿にして彼の尊厳を踏みにじった。短くはない時間、我々は断絶していた。

たとえその人間が自分にとってどんなに価値がないと思われても、その人の人生をジャッジする権利など、私にはない、そう気付いた頃、トシアキと父が仲違いし、代わりを埋めるようにトシアキと会話するようになった。母とも距離を取れるようになった。トシアキは私のくだらない話によく笑った。
私はトシアキに受けた話はなんだかいい話と思ってしまっていた。
寄生獣すげー面白かったのに最後の最後でミギーがありがちなご高説たれて終わるの萎えるわ~」
とかそんなレベルの話だけれどもw

トシアキにとっては私は可愛い妹だったのだろうな。昔から孤立しがちなトシアキは、友達を遊んでこい、という母に「エルベと遊んでいたほうが楽しい」と反論し、母を困らせたらしい。
その割に私の記憶には泣きじゃくる私をおいて自転車ででかけてしまうトシアキ、とか、使わないお小遣いをよこさないともう遊んでやらないというトシアキに泣きながら100円渡してる私がいる。
昔からジャイアンのような男であった。

今はトシアキにどうも思わない。あまり責めずに2次元の話してれば中学生みたいに大声で笑う典型的な迷惑オタクだ。
できれば母が死んだら早めに後を追って欲しいと思わないでもない。彼は実家を相続しても相続税とか固定資産税とか払えなくて売るしかないだろうしなぁ……。父と事件になっても嫌だし。

弟と話していてもアレだけ好きに生きてるんだからどうなってもいいじゃんね、である。
それは母にも感じているw

母は多分、兄が自分に似ていて、それが父に十分に大切にされていない(と感じる)ことに自己投影してしまってるんだろうなぁ。
でもなぁ、優しくしたって金銭的被害が大きくなるだけだしなぁ。やっぱ自分で責任持てる範囲で遊んでほしいよね(;´Д`)

どうでもいいと言いながらこんなに語れる程度に……人生の一部ではあるよね。兄弟。

*1:妙に子供の頃の記憶がある男なので、聞いたらなにか引くようなトラウマがありそう